HP Compaq t5730 改造の続き

HP Compaq t5730 Thin Client 改造の続きです。

随分間が空きましたが、ようやく写真などを撮り直したので紹介させて頂きます。
前回と同様に、HP Compaq の商品意図から外れた改造なので自己責任満載の内容です。



■IDEポートとCFポートの切換え回路
今回の改造部分です。
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・スイッチにより、IDEポートと前回取り付けたCFポートの何れかをマスター/スレーブに選択できる
 回路に改造します。




■改造前のパターン
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・改造を加える前のパターンを拡大した写真です。
・R221,Q57,R501と印刷された部分に改造を加えます。
・小さいチップ部品なのでパターンを傷めないように注意が必要です。

■改造後
f0175344_1427353.jpg
・R221を取り除きます。
・Q57にはDTC114TKを取り付けます。(抵抗内蔵トランジスタ)
・R501には1kΩの抵抗を取り付けます。(1005サイズ)
・Q57のエミッタとベースの間にスイッチの接点を取り付けます。
・写真には、Q57のベースからR501に繋がるパターンにジャンパー線が見えますが
 R501に1608サイズの抵抗を使って誤魔化そうとしたところ、R501の両端をショート
 した状態になり、スイッチをオンと同時に焦げた臭いと共にパターンが焼失しました。

■改造回路図
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・改造に関係した部分の回路を追いかけました。
・IDEポートのCSELと、CFポートのCF_CSELをコントロールすることでそれぞれの
 デバイスをマスター/スレーブに選択することが出来ます。
・Q57は、FETを使用したほうが良いのですが手持ちの部品の関係でTRにしました。
 (DTC114TK ロームは、秋葉原の鈴商で入手)

■トランジスタを使用しない回路例
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・トランジスタを使用しないで切換える回路例です。
・実際に動作の確認はしておりません。
・それぞれのCSEL端子はデバイス内部のプルアップに依存しているので、スイッチへの
 配線は長くしないほうが良いと思います。

■CFカードからの起動
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・CFカードは、毎度おなじみのTranscend 16GB 300Xです。
・オリジナルのSSDにはWindows XP Embeddedを、CFカードにはWinXPを
 インストールしてあります。
・CFカードをマスターにし、WinXPを起動するにはスイッチを閉じた状態に設定します。

■SSDの設定
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・オリジナルの SSDのジャンパーピンの設定変更が必要です。
・写真の位置(1番-4番間)にジャンパーピンを取り付けCable Selectモードに設定します。

■ドライブの認識とベンチマークテスト
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・左側は、スイッチをONにしてCFカードをマスターに設定しWinXPで起動した状態で、
 SSDはスレーブに設定されています。
・右側は、スイッチをOFFにしてSSDをマスターに設定しWindows XP Embeddedで
 起動した状態でCFカードはスレーブに設定されています。
・SSDのWindows XP Embeddedは、 EWF が設定されているのでベンチマークの数値は
 高くなっています。
・いずれの状態でも、デバイス0の転送モードは「ウルトラ DMAモード 2」と認識されており、
 デバイス1の転送モードは「マルチワード DMAモード 2」と認識されておりす。

■両方のポートにCFカードを
CFカードを両方のポートに取り付け、それぞれのカードから起動して見ます。
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・使用した部品達です。
  Transcend 16GB 300X
  Transcend  8GB 266X
  IDEケーブル
  CF変換基板(CF-IDE44/2.0mm ADAPTER V.B1----追加工あり)

■IDEケーブル
市販のIDEケーブルを短く加工してみました。
f0175344_1434432.jpg
・長すぎるようなので、全長25mm程度に縮めました。
・IDEコネクタの片側を外し再利用しましたが、外すとき壊れそうなので長いままで
 良いかも・・・・・・・

■CFカード2枚挿し
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・IDEケーブルでCFカードを接続します。
・CF変換基板は、CSELへのパターンが無いのでジャンパー線を飛ばしてあります。
  IDEコネクタの36pinとジャンパーピンのホット側を結んであります。
・CF変換基板のジャンパーピンはオープンにしておきます。(Cable Selectモード)

■ドライブの認識とベンチマークテスト
f0175344_16424253.jpg
・Transcend 16GB 300XにインストールしたWinXP起動しました。
・Transcend 8GB 266Xには、不慣れながらUbuntu 10.10をインストールしてみました。
・転送モードは、相変わらずデバイス0 は「ウルトラ DMAモード 2」と認識されており、
 デバイス1は「マルチワード DMAモード 2」と認識されておりす。
・右側は、WinXPに Ext2Fsd V0.51 をインストールしTranscend 8GB 266Xのext4
 ファイルシステムを見たところです。
・スイッチの選択で、それぞれのOSで起動できます。
・Ubuntuは、使い慣れないので短時間しか動かしていませんが問題無いようです。

■IDEの動作に付いて
この種の改造では Eee PCのときと同様に、IDEバス上のデバイスによる相性問題が
避けられないようです。
・上述したように転送モードがデバイス0とデバイス1で各々固定されているようです。
  (HP Compaqが意図しない使い方なので 何とも仕様が有りません)
・2枚挿しの場合、CFカードの種類により認識しないカードが有ります。
  Transcend 16GB 600Xが認識しない事があります。(IDEバスの難しさ・・・・・?)
  他のデバイスにも組み合わせにより相性が発生するかも知れません。
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by soltec41 | 2011-09-19 19:12 | HP Compaq | Comments(2)

Commented by 通りすがり at 2013-02-10 00:15 x
初めまして。今更ながらt5730を入手したので改造記事を探してこちらに辿り着きました。背面のCFから起動させたい場合にFlashDiskを外しておくような排他の使い方ならR204に470Ωの抵抗をつけるだけで良いでしょうか?
Commented by soltec41 at 2013-02-10 12:20
通りすがりさん
CFカードをマスタードライブ固定として使用する場合は、その通りで動作します。
R204は、抵抗で無くジャンパー線でもOKですし、Q57のE-B間をジャンパー線でショートさせても同じです。(後者のほうがパターンが大きいので作業がし易いと思います)
なお、FlashDiskのジャンパーピンをスレーブに設定(1-2)することで取り外さなくても使えるかもしれません。(CFカードと相性が良ければ)
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