FT-101/401用の外部VFOとして VFO-101/401 を作りました
● 真空管を使用したトランシーバー愛好家のラグチュウ仲間のために
周波数の安定な外部VFOを作りました。
● VFOには、Si5351Aを使用した PLL VFO基板キットを使用しました。
● FT-101とFT-401を所持しているとのことで、周波数範囲を 9.200MHzから
8.700MHzにしました。
● VFOダイアルは要望によりこの頃のYAESU仕様に合わせ、反時計回りで
周波数がUPするようにしました。
● FT-101は、外部VFO入力の低インピーダンスで苦労することになりました。
■ VFO-101/401 の主な仕様
1) 出力周波数:9.200MHz~8.700MHz (10Hz/100Hz/1kHz/10kHz STEP)
2) 出力レベル:約+2dBm~-14dBm 約800mVp-p~126mVp-p(50Ω負荷)
3) スプリアス:-70dBc以上
4) 電 源:FT-101 または FT-401の EXT VFOコネクタから供給
5) 寸法・重量:140(W)x60(H)x100(D)mm・約440g(突起物を除く本体のみ)
■ VFO-101/401の外観
・ケースは、タカチの UC14-6-10BB(140Wx60Hx100Dmm)
ロータリーエンコーダーは COPAL(Nidec) RESW20D-50-201-1
ツマミは、 RS Pro 777-7299 を使用しました。
・表示は、透明テープに白色文字のテプラです。
・背面は、電源やスタンバイ信号接続用の [POWER] DIN 8Pin コネクタ と
[VFO OUT] の RCA コネクタ や [LEVEL] の 出力調整用の半固定ボリュウムがあります。
・並んで写っている 006P は、大きさの比較用でこれで動作する訳ではありません。
■ Si5351Aを使用したPLL VFO基板
・PLL VFO基板の詳細は ブログ記事 をご覧ください。
・Arduino Nano には、 JA2GQP OM のスケッチ si5351a TFT VFO Ver.1.1
si5351_TFT181.zip に手を加えVFO用に改変し使用させていただきました。
・スケッチは、Si5351A の CLK0出力のみとしスプリアスを低減しました。
・また、これらの旧機種では使えないSメーターなどは表示を消し
MODE切替えは 4CH の [M-CH] 周波数メモリーとして使用します。
・周波数表示の MHz桁 [- -] は、FT-101や FT-401 からバンド情報が得られ
ないのでバンドスイッチの位置により脳内変換する必要があります。
・さらに、これらの機種は 2nd local の周波数が固定で合わせられず、
実周波数もキャリブレなどを活用し把握する必要があります。
・SOL606-0 基板は 1.8 inch LCD を使用したので、 10mm 切断し小型化してあります。
基板のアースパターンには、切断位置の目印になる切込みがあります。
■ VFO Control / BPF 基板
・新たに、PLL VFO基板とトランシーバー間の I/F 基板を作りました。
・2個の 7mm角コイルは、9MHz の BPF です。
・大きさは 80x40mm で、余白には2.54mmピッチの予備パターンが設けてあります。
・上段が 9MHzのBPF 回路で、 JA3FMP OM のネット情報 を参考にさせて
いただきました。
・下段は I/F 回路で、電源電圧のコントロールとレギュレータ回路などです。
・FT-101 は本体から DC13.5V、FT-401 は AC6.3Vを倍電圧整流して
使用しています。
・9MHz BPF の特性で、コイル2個のみの回路ですが高域側の
切れが良く、高調波を -70dB以上に抑えることができます。
・参考に私の購入先を記しました。
・7mm角コイルは自作しましたが 、FCZ 5MHz コイルが使用できると思います。
■ 後パネルなど
・後パネルの配線の様子です。
・上蓋を開けた様子で、内部スペースに余裕があります。
・このケースは、前後のパネルにガタツキがあるので蓋の上下の溝に
銅箔テープを貼りました。
・VFOの結線図で無線機の [EXT VFO]コネクタと [ACC]コネクタの
TX端子に接続します。
・動作時の消費電流は、約150mAです。
■ 送信時の表示
・トランシーバーの TX信号(STBY)と接続することにより送信時は、
赤色で [ON AIR]表示をします。
・また、受信時の [CLAR]クラリファイヤも送信時には解除されます。
■ トランシーバーとの接続
・FT-101 および FT-401との接続ケーブルで、各々の [EXT VFO]コネクタと
[ACC]コネクタに繋ぎます。
・[ACC]コネクタは、TX信号(STBY)と接続するためのものです。
・FT-101に接続し、動作確認中の写真です。
・FT-101の VFOセレクトスイッチを [EXT] に切替えると電源が加わり
外部VFO の安定した周波数で使用できます。
・但し、内部VFOとの襷がけは立ち上り時間の関係で使用できません。
(±10kHzの [CLAR] があるのでほとんどその必要は無いと思われます)
・FT-101 や FT-401 と接続時の VFO出力レベルなどについては別途記事にします。
■ ご注意
・この基板はsoltec41が個人的な興味で作ったものであり、使用の結果を保証
するものではありません。
・RF回路なので使用部品や組立て方で性能が出ない場合があるかも知れません。
・この基板を使った事により不具合が発生しても自己責任として解決願います。
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# by soltec41 | 2022-02-19 15:11 | RF基板 | Comments(2)