Eee PC 900Aの解析と改造(maoさん編)
maoさんによる900Aの解析と改造
900Aを購入されたmaoさんから、解析と改造の資料を頂きましたので掲載させて頂きます。
maoさんは、 Eee PC 4Gの解析とCF増設 や900の解析などで活躍され、私がEee PCの
改造に興味を持つ基になった情報を提供して下さった方です。
■SSDの内蔵とUSB HUBの増設
●USBの解析
・900のFLASH_CON(Mini-PCI Express コネクタ)にはUSB信号が配線されていません。
・WLAN用のM-PCI E コネクタにもUSB信号が配線されていないようです。
●USBの改造
・FLASH_CONのUSB端子を有効にするため、USB3への信号を乗っ取って使用します。
・丸印箇所のチップ抵抗を取去り、USB3の信号をFLASH_CONの36pin,38pinに接続します。
●CF CONV基板でUSB HUBの増設
・FLASH_CONにEee PC 4G用の CF-IDE/HUBコンバータ基板(SOL101-0) を使用して
USB HUBを増設しました。
・チップ抵抗を取去った丸印箇所のUSB3コネクタへの信号は、コンバータ基板の4ポートHUBの
USB1端子から配線をしてあります。
・コンバータ基板のUSB用+5V電源は、マザーボードのチップセラミックコンデンサ(+5Vと表示)
の片側から配線します。(赤色の線が少し見えています)
●SSDの内蔵
・FLASH_CONのパッドから直接 OCZ THROTTLE SSD へ配線しました。
SSD FLASH_CON
TX+(B+) ---------- 25pin
TX-(B-) ---------- 23pin
RX-(A-) ---------- 31pin
RX+(B+) ---------- 33pin
・SSD用の電源は、TOP面より取出しています。
■+5V電源の取出し
・SSD用の+5V電源は、TOP面のタンタルコンデンサから取出しました。
・配線はVGAコネクタのサイドにある切込みからSSD側へ取込んでいます。
■SSDの設置場所
・OCZ THROTTLE SSDは、オンボードSSD用スペースに在ったバックアップ電池をTOP面の
SDカードコネクタの横にあるeneと表示のあるチップの上に移動しその跡地に設置しました。
・SSDのショートが心配な箇所はカプトンテープで絶縁し両面テープで止めてあります。
■Bluetoothの内蔵
・BLT_CONにBluetoothを接続しました。
・BLT_CONの信号配列は、 ここ を参照下さい。
・但し、900ではBT_CON(BLT_CON)にデバイスを接続すると、BIOSにBT-ON/OFFが出て
きましたが900Aでは出てこず、BT_ONの信号で電源ON/OFF回路を組む事も出来ません。
・BLT_CONのUSB端子を有効にするには丸印の空きパッドにジャンパー抵抗(0Ω抵抗)を
取付ける必要があります。
■その他
●Intelの4965AGN
・EeePC 4G/900の時に使えていたIntelのWLAN 4965AGNが900Aでは認識しません。
・ 901では動く らしいので、
相性問題かも・・・・・・・(3/11追記)
●IntelのWiFi Link 5300(533AN_MMW) ------- WLAN換装成功(3/11追記)
・Intelの533AN_MMWを入手し試験したところ11gで問題なく動作しました。
・900Aのアップグレードには4,000円ちょいで入手できる533AN_MMWが良いかも知れません。
●SATA SSDとCFカードの動作
・BIOSでは両ドライブを認識し、Windows上からは問題なく2ドライブ見えています。
・SATA SSDとCFカードそれぞれからWindows XPの起動が確認できました。
■soltec41より
・maoさんから頂いた今回の資料を基にまとめた解析と改造は以上の内容です。
・未だ今後の計画もあるそうで、どの様な改造が行なわれるか楽しみにしています。
・私もCF変換基板を使用したSATA SSDとCFカードの動作は確認済みで、2ドライブ化が
図れます。
・900Aは、FLASH_CONやWLANにもUSBが来て無い事などASUSが意図的にスペックダウン
した様子が窺がえます。(改造して遊ぶ楽しみがある機種とも言えます)
by soltec41 | 2009-03-10 12:29 | Eee PC 900A | Comments(8)
将来SSD内蔵を考えていたので大変参考になりました。
それと純正SSDをはさんで無線LANカードの反対側あたりがSATAのSSDの置場に考えていたのですがどうでしょう?
maoさんはおそらくそこに他のデバイスを置かれるのかなぁなんて想像しております。
あと大変有益な記事なので私のブログでも紹介させてくださいね。
+5V電源はチップセラコンからSSD用に使っても問題ないと思います。
ロング基板とUSB1の間もファンに干渉さえしなければ置けるかもしれませんね。
あとは、絶縁が必要になりますがWLANの上にも配置できそうです。
記事の紹介方宜しくお願い致します。
soltecさん、紹介ありがとうございます。
あまり有益という程でもないですが、改造の参考になれば幸いです。
SSDの電源を表面から持ってきたのは、裏面のセラコンのトコからSOL101-0基板に短く配線で供給したかったからです。
電気的な意味合いはあまりなく単に配線の都合です。
無線LANと反対側の部分は熱源(ノース、サウス)がある上にファンがぎりぎりまで出てきてるので実装は無理かと思います。
soltecさんも言ってるとおり、WLANの上なら割とスペースあるので活用できますヨ。
なるほどfanと熱源ですかぁ。マザボだけ眺めてもわからんわけですな。
4965AGFNは動きませんでしたが、WiFi Link 5300は正常に動きました。
今のところ11gでしか使えてないのですが特に問題なくリンクしてます。
11nの動作確認はもうちょっと後になるかも・・・
有益な情報、ありがとうございました。